任天堂の株主総会に行ってきた(2024/06/27)

投資
スポンサーリンク
  1. 最寄り駅~会場着
        1. 8時50分頃
        2. 9時10分頃
  2. 会場着~定刻
        1. 9時20分頃
        2. 9時57分
  3. 開始
        1. 10時
          1. 事業経過と成果
          2. 対処すべき課題
          3. 決議事項
  4. 質疑応答
        1. 10時15分
          1. Q1.目が見えない人でもプレイできるゲームがほしい。視覚障がい者でもゲームがしたい人は多い。他の企業では意識しているところも見られるが、任天堂ではその傾向が見られない。任天堂はどうなのか?
          2. Q2.新ハードについて。転売対策について進めていることがあれば教えてほしい。
          3. Q3.インディゲームとの距離感について聞かせてほしい。
          4. Q4.AIについて。アップルのiPhoneにAIが搭載されたが、任天堂のAIの取り組みについて教えてほしい。
          5. Q5.ファミリーコンピュータについて、今年はファミコン40周年だが、今後のファミコンの取り組みについて何か展望はあるか。
          6. Q6.ソフトラインナップについて。新規IPについて出す予定はあるのか?ユーザーからは厳しい意見もあるがどうなのか。
          7. Q7.通期業績予想について、発表の翌日の株価が5%程度下がっている。後継機の数字が入っていないからでは?予想に意味はあるのか?(※ちょっとこの辺うろ覚え)
          8. Q8.これから先、任天堂はどうなるのか。アメリカのテーマパークの噂は本当なのか。NVIDIAとの連携とかはあるのか
          9. Q9.今後の生産体制について、円安、リスクヘッジの観点から、国内・海外をどう強化していくのか
          10. Q10.情報セキュリティについて。最近ではカドカワのサイバー攻撃があった、またYoutubeでの(任天堂製品の)情報リークもあった。任天堂の情報セキュリティレベルは高い方だと思うが、今後はどういった方針をとっていくのか。
          11. Q11.ゲームソフトの開発長期化について。ファミコン時代に比べて開発期間は年々長くなっている。マリオワンダーは11年ぶりの新作だったが、幼少期にどれくらいゲームに触れたかが、思春期のゲーム時代の形成になるため、10年に一度の大作を出すというのは長すぎるのではないか?
          12. Q12.株主還元について。配当、自社株買い、分割、優待。どう考えていますか。
          13. Q13.IPの保護について。権利侵害の製品についてたくさん見られるが、株主の観点からみると心配である。改めてIP保護・知的財産の保護の対策についてうかがいたい。
          14. Q14.宮本氏に質問。任天堂の中核を担ってきたクリエイターではあると思うが、体に気を付けてお仕事してほしい。今後も宮本氏はゲームを作り続けるのか
          15. Q15.任天堂IPを活用したコスプレイヤーの性的加害についての事例があった。任天堂IPを利用した加害が行われる事案についてどう思っているのか。任天堂としてどう対処していくのか。
          16. Q16.為替、円安に関して。例えば有機ELSwitchを購入する場合、海外ではかなり割高になる。今の為替レートが継続する場合、国内では子供の手が届きにくい価格になる可能性があるが、今後どうなるのか。
          17. Q17.取締役の方について。持ち株数が頼りない。どう考えているのかお聞きしたい。
          18. Q18.ゲーム音楽について、昔クラブニンテンドーでサントラの配布があった。ゲームに触れる人の間口を広げられると思っているが、サブスクリプションサービスなどは考えていないのか。
        2. 11時20分

最寄り駅~会場着

8時50分頃

東山駅着。今年で2回目なので特に迷わなかった。
といっても去年と同じく地下鉄降りたところから案内板を持ってる社員さん?がいたが。
今日は予報で雨が降りそうな感じだったが晴れてよかった。

9時10分頃

会場着。去年はなかった荷物検査を行って受付へ。
会場周りにあんまり人いないなと思って中入ったら、もうすでに150人くらいは着席してた。

会場着~定刻

9時20分頃

この時点ではそこまでだが、今年は明らかに参加者が多かった。
座席数が1,800くらい?に対して最終的には(ところどころ隙間ありで)6~7割くらいは埋まっていたので、少なく見積もっても900人ほどは入ってたと思う。
去年よりは高年齢層(60~70代?)の方が多めだったかな?という印象。ただ前方の席だけしか参加者の顔を見れてないので後方席はわからず。

スクエニだとFFのBGMが会場でかかってたりしたそうだが、そういうのは特にない。

9時57分

取締役の方々が登壇。着席

開始

10時

古川社長の挨拶。報告事項。

事業経過と成果

ティアーズオブザキングダム、マリオワンダー、ピクミン4、マリオカート8好調。
ミリオンタイトルは31本。

デジタル売上高、前期から好調。
IP関連、マリオ映画の効果で好調。

対処すべき課題

娯楽を通じてお客様を笑顔に、のスライド。
USJや任天堂ミュージアムの開設で、人口拡大の取り組みを行っていく旨の説明。

Switch後継機は今期中に発表を行う予定、とのアナウンス。
それ以外は最新タイトルの紹介など。

決議事項

配当の基本方針。この辺は以前から変わらない。

取締役選任。役員が増えるので、取締役の報酬額の上限が上がります、という話。

質疑応答

10時15分

質疑応答開始。手が上がったのはパッと見で80人ほど。

※簡略化のため、実際の発言ニュアンスと異なっている可能性があります
変なこと書いてそうだったら、他の人のレポートとか、後日任天堂が公開する回答と照らし合わせてください

Q1.目が見えない人でもプレイできるゲームがほしい。視覚障がい者でもゲームがしたい人は多い。他の企業では意識しているところも見られるが、任天堂ではその傾向が見られない。任天堂はどうなのか?

古川:現状は具体的な内容を回答することはできない。様々な人々にプレイしていただけるよう、取り組んでいく。

Q2.新ハードについて。転売対策について進めていることがあれば教えてほしい。

古川:まずは現在の生産状況について。昨年は半導体部品不足のため生産が滞っていた。現在はそうした状況は解消されている。現時点では生産への障害は特にない。
第一に需要に対する供給を満たすようにしていく。(販売面での)具体的な対策は今後も引き続き検討していく。

Q3.インディゲームとの距離感について聞かせてほしい。

古川:開発環境の整備。Switchで出す際のサポート。世界各地のイベントでのアピール。インディワールドでの発表など。これからもインディゲームの魅力は必要不可欠のため、継続的にサポートしていく。

Q4.AIについて。アップルのiPhoneにAIが搭載されたが、任天堂のAIの取り組みについて教えてほしい。

古川:ゲームの開発では敵の動きなどでAIに近い技術を使っている。昨今話題の生成AIについては、柔軟な姿勢で対応していく。

Q5.ファミリーコンピュータについて、今年はファミコン40周年だが、今後のファミコンの取り組みについて何か展望はあるか。

古川:SwitchオンラインやHPの開設。ファミコンをテーマにしたYouTube番組などをやってきた。7月にはファミコン世界大会も出る予定。ファミコンゲームに触れていただくことは今後の企業価値になると思っているので継続的に発信はしていく。

Q6.ソフトラインナップについて。新規IPについて出す予定はあるのか?ユーザーからは厳しい意見もあるがどうなのか。

古川:あとで開発から話をしてもらいます。6月の任天堂ダイレクトをまとめた映像があるのでまずはご覧ください(会場スクリーンに映像が映る、この前のニンダイをゲームシーンだけコンパクトにまとめたもの)

高橋:新しいIPがすくなく見えるという厳しいご意見、ありがとうございます。新しい遊び方をするタイトルは色々出してはいる。もちろん(IPについては)継続的にかんがえてはいるので、今後も開発一同がんばっていきます。

Q7.通期業績予想について、発表の翌日の株価が5%程度下がっている。後継機の数字が入っていないからでは?予想に意味はあるのか?(※ちょっとこの辺うろ覚え)

古川:我々のビジネスは驚いてもらうことなので、具体的な発表をできない段階での業績予想発表となる。ご理解いただきたい。
(※この辺りもうろ覚え)

Q8.これから先、任天堂はどうなるのか。アメリカのテーマパークの噂は本当なのか。NVIDIAとの連携とかはあるのか

塩田:SoCの開発等で連携はしている。これからもNVIDIAとは関係を続けていく。

宮本:壮大な質問ですね(笑)
宇治に任天堂ミュージアムを作っている最中です。これ(ミュージアム製作)で節目を迎えた感じはある。
うちは(他ゲーム会社と)競争するとは言わないが、メディアは競争と言いたがる。
ゲーム機だけで任天堂を世界中に浸透させていくのは限界があるので、モバイルやテーマパークと別角度でも任天堂を感じてもらいたい。USJではドンキーコングのエリアができる。映像展開は今後もしていくつもり。
なぜ任天堂を選んでもらえるのか、という理由作りをこれからも行っていく。そうすることによりどんな商品も可能性があるし、付加価値を提供できると思う(会場から拍手)

Q9.今後の生産体制について、円安、リスクヘッジの観点から、国内・海外をどう強化していくのか

古川:円安が進むと海外での売上が上がる。一方仕入れ値は上がる。そのため、円安メリットは控えめ。

進士:製造は状況を見ながら体制を整えている。どの地域でどういう生産体制をするのがいいのか検討しながら続けている。

Q10.情報セキュリティについて。最近ではカドカワのサイバー攻撃があった、またYoutubeでの(任天堂製品の)情報リークもあった。任天堂の情報セキュリティレベルは高い方だと思うが、今後はどういった方針をとっていくのか。

古川:(リークについて)認識はしている。様々な対応を行っている。情報セキュリティ委員会を設置し、方針や対策を進めており、社員に対する教育も進めている。

Q11.ゲームソフトの開発長期化について。ファミコン時代に比べて開発期間は年々長くなっている。マリオワンダーは11年ぶりの新作だったが、幼少期にどれくらいゲームに触れたかが、思春期のゲーム時代の形成になるため、10年に一度の大作を出すというのは長すぎるのではないか?

古川:現状の開発期間が長いのは理解しているし事実。短縮化できるように投資は継続していく。

高橋:開発の長期化はゲームハードの進化によって避けられない。一方で開発環境は時間によって最適化はされている。短期で面白さを感じるゲームは作っていってる。
マリオワンダー自体が別に10年かかっているわけではなく、いろんなタイトルを作っているため。

手塚:まず、開発は遊びから考えてゲームの製作に入る。どうすれば面白いかを最初に考えているため、マリオありきで開発を考えているわけではない。
(※ややうろ覚え)

Q12.株主還元について。配当、自社株買い、分割、優待。どう考えていますか。

古川:分割は2022年に行っている。投資活動や流動性の拡大を狙って。結果として個人株主の増加に繋がったと考えている。それ以外の情報はこの場での説明は差し控える。

Q13.IPの保護について。権利侵害の製品についてたくさん見られるが、株主の観点からみると心配である。改めてIP保護・知的財産の保護の対策についてうかがいたい。

古川:適切な対応を取っていく。キャラクターIPの注目については理解している。今後もキャラクターに愛着をもってもらえるようにしていく。

Q14.宮本氏に質問。任天堂の中核を担ってきたクリエイターではあると思うが、体に気を付けてお仕事してほしい。今後も宮本氏はゲームを作り続けるのか

古川:開発の世代交代については順調であると感じており、まったく心配はしていない(結構自信のある強めの言い方)

宮本:お気遣いありがとうございます。私自身は快適に仕事をさせてもらっている。今は若い世代と順調に開発している。ただ、引き継いだ世代もいい年になっている…(苦笑い)
開発していないと衰えていくので面白い話があれば積極的に開発には関わっていく次第。

Q15.任天堂IPを活用したコスプレイヤーの性的加害についての事例があった。任天堂IPを利用した加害が行われる事案についてどう思っているのか。任天堂としてどう対処していくのか。

古川:適切に対応していくが、個別の事案について回答は差し控える。

Q16.為替、円安に関して。例えば有機ELSwitchを購入する場合、海外ではかなり割高になる。今の為替レートが継続する場合、国内では子供の手が届きにくい価格になる可能性があるが、今後どうなるのか。

古川:Switch発売当社よりは円安にはなっている。今後の価格がどうなるのかは回答できないが、現状のSwitchに対して値上げするようなことは考えていない。

Q17.取締役の方について。持ち株数が頼りない。どう考えているのかお聞きしたい。

古川:当社の考え方として、多い少ないに関わらず職務に従事する、適任者を選任していく。

Q18.ゲーム音楽について、昔クラブニンテンドーでサントラの配布があった。ゲームに触れる人の間口を広げられると思っているが、サブスクリプションサービスなどは考えていないのか。

古川:ゲーム音楽は愛着をもってもらえているものだと認識している。人口の拡大に寄与する、価値あるものと考えているので検討していきます。

11時20分

質疑応答終了。
拍手による議案採決で終了。

昨年よりも経営目線の強い質問が多かったので、興味深く聞けて面白かった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました