どんなゲーム?
- 2023年現在はSwitch以外の現行ハードならたぶんどれでもプレイ可
- ジャンル:リーガルサスペンスアクション
- 龍が如くスタジオ制作の作品
- 2018年に発売された『JUDGE EYES:死神の遺言』の続編
良かった所
- 木村拓哉が自由自在に動かせる
- 本作の一番の魅力。もうこれだけで楽しい
- ストーリー・脚本
- 「いじめ」「正義」「法」というのが本作のキーワードになってくるが、それらが引き起こす事象や影響を受ける人物の描写・感情をしっかり言葉にし演出として見せることで、1つの物語としてキッチリ描き切っており、かつ読後感も良い結末となっている
- メインストーリーとユースドラマが完全に分離してる
- 本作はユースドラマというストーリー上舞台となる高校で発生するサブイベント的なものがある。メインストーリーをある程度進めることで開放されるものだが、特に進行が強制ではない。メインストーリーを早く進めたい場合は特にする必要がないので煩わしさ等がない。やり込み要素的な立ち位置(という認識)
- 主人公を含めて、実際の俳優さんがモデルになっている
- ジャッジアイズもそうなのだが俳優さんがモデルであることで登場人物に存在感があり、通常のゲームとは異なる没入感がある。龍が如くは主人公の「桐生一馬」「春日一番」は特にモデルとなる人物がいるわけではない。そのため主人公・八神が他の人物と掛け合ったときに、龍が如くとはまた違った独特の雰囲気が生まれている。ほぼドラマを見ている感覚に近い
悪かった所
- 前作をプレイしないと一部のキャラの関係性がわからない
- 特に杉浦・九十九がほぼメインキャラ的な立ち位置であるが、特に説明もないため前作未プレイ者は人物相関が理解しづらい
- バトルスタイル:拳威が空気
- DLCが適用されると使えるようになるが、特定のユースドラマを進めないとパワーアップできない。自分は最後まで使わなかった
- 大体なんでもケンカで解決しちゃう
- ヤクザが絡んできた際に暴力で解決するのはまだいいが、一部高校生をぶん殴るシーンがあるのはさすがにアカンだろうと思ってしまった
今作のテーマについて
前作のジャッジアイズも非常に面白かったが、今作ロストジャッジメントも前作以上に面白かった。
このゲームは文句なしで勧められる。
「いじめ」という繊細なテーマに踏み込み、かつそれが及ぼしてしまう影響を臆面なくストーリーに組み込むことで、リーガル的な内容に見事に落とし込んでいる。
「法」は完全ではないが故に、自身の「正義」に従った結果、人生を翻弄されてしまった人達が今作には多くいる。
また、序盤はまったくつながりがなさそうな事件や出来事が、徐々に別の事件に紐づけられていくように、点と点が線になるような道筋を作る脚本も素晴らしい。違和感を違和感のまま放っておかないようにしている。
まとめ
今作は龍が如く7でも登場した伊勢佐木異人町も舞台になっている。
ただ、龍が如くファンやジャッジアイズをプレイした人だけでなく、プレイしていない人でも手放しで勧められる作品であることは間違いないので、購入を考えている人は是非プレイして欲しい。
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