概要
- 開催日:2022/8/11~2022/8/15
- ボランティア内容:チャットモデレーター
- 同一イベントでの通算ボランティア回数:7回
ボランティア応募動機
コミュニティの支援
これは以前書いたJapaneseRestreamの記事内容と同じなので引用する。
これは特定のコミュニティ・イベントに何かしらの貢献をしたいと思った時に常に考えていることなのだが、コミュニティに貢献するには以下の3つの手段しかないと思っている。
・労力
・お金
・知恵この中で『お金』が最も簡単に貢献できる手段であるが、『労力』と『知恵』は要求されるタイミングが限られているので、可能であればこの2つを選択したい。が、自分は技術的な分野には精通していないし行動力もそれほど無いので差し出せるものは『労力』になる。
【イベント参加ログ】JapaneseRestreamボランティア – SGDQ2022
役割
チャットモデレーター
これも過去にはてなブログで書いた記事の内容を引用。
モデレーターとは、配信のチャット欄にあるコメントを確認し問題のあるコメントを削除したり、チャットルールに違反した特定ユーザーの書き込みを一時的に不可にする役割の人を言います。Twitchには自動で特定のワードを弾いてくれるAutomodという機能もありますが、それでは対処できない場合にモデレーターが手動で対応を行います。
モデレーターの立場から視聴者にしてほしくないコメント
以前から変わったこと
今年の2月に行われたRTA in Japan ex #1では自分は時間の都合上ボランティアはできなかったので、2019年の冬以降に開催された”オフラインイベント”としては初めてのボランティア参加になる。
bot
従来のnightbotからFossabotに切り替わった。切り替わりタイミングは8/12の深夜ごろ。
nightbotと比較して細かい設定ができるそうだが詳細は不明。
挙動を眺めていた感じとしては、長文制限や禁止ワードの設定がかなり細かくできるようで、今まではモデレーターが手動で対応していたこれらの削除対応のほとんどをFossabotが自動で弾いてくれるようになったので、モデレーターの仕事が激減した。
RiJのような巨大イベントでないと大きな恩恵は感じづらいかもしれないけど、Twitchで何かしらイベント運営されている人は調べておいて損は無いと思う。
botで可能なことを全体的に把握していないので確実なことは言えないが、少なくともモデレーターのボランティアを募集しているイベントは、その人員を減らせる可能性がかなり高いと感じるくらいのポテンシャルはあった。
zillionさんがなんか編集権限握ってそうだったので聞いてみよう。
気づいたこと
RiJはDiscord内で過去の走者やボランティアのロールを全て残しているので、過去のイベント参加履歴がある程度わかるようになっている。
2021年の冬くらいから感じていたことだが、モデレーターの履歴がついている人が少ない。
毎回「初めて参加します」という方が7割くらいはいる気がする。
技術とTwitter管理に比べてボランティア人数が圧倒的に多いはずなのに経験者が少ない。
応募総数が不明なので、運営側が経験者と新規の人を混ぜる形で選別していたりする可能性もあるが、「継続してやりたいとは思わない」「1回やればもう十分」みたいな人が多数なんだろうかと個人的には思っているので、この辺がしんどいのかなと思う理由を羅列してみる。
※一応書いておくが、継続してやっていない人に対して何かを言うような意図は一切無い
この辺がしんどいのかなと思う理由
唯一性が無い
モデレーターは必要な技術をほぼ求められないため応募ハードルが低く、内容的に1人では仕事ができないため常に複数人が各時間帯に配置されている。故に他のボランティアに比べて唯一性が無い。
技術やTwitter管理はその時間帯に1人(運営メンバーが常についてはいるが)なので、担当が必ず仕事をする必要があるが、モデレーターは必ずしもそうではない。『みんなで頑張る』というものなので、唯一性がないとやりがいも湧きにくいと思う。
付加価値がつかない
モデレーターは良くないコメントを消す、というマイナスを可能な限りゼロに近づける作業の性質上、役割に付加価値をつけるということがしづらい。
他のボランティアに比べてフィードバックがほとんど無い
これもやりがいに通じる話。
技術の場合は走者や解説とやり取りを行うことで直接配信内容に関係するポジションになるため十分にやりがいやフィードバックはあると言えるだろうし、
Twitter管理は自分のツイートした内容がRTやいいねの数に直結するので、これもわかりやすいやりがいやフィードバックがあると言える。
モデレーターは上で書いた通り唯一性があるというわけではないし、視聴者から感謝されることも反応されることも基本的にはほとんどない。自分で明確なやりがいや目的がない人でないと、参加した意義が何も見つからないまま終わることもあり得る。
コメント削除基準が自分のものさしと異なる場合に憤りを感じる
モデレーターはざっくり言えば「チャットの平和を守る」という事を目的としている(マニュアルにも書いてある)
この大義名分が頭の中にある状態だと、何かしらの使命感に駆られるようにコメント欄を見てしまうのだろう。そうするとちょっとしたコメントでも削除しなければという衝動が湧き上がってくるのだと推測する。
過去、実際にコメントを見るのがしんどそうなチャットが飛んでたこともある。
たぶんスタンフォード監獄実験に通じるところがあるのだろうか。
実験の結果
スタンフォード監獄実験 – Wikipedia
権力への服従
強い権力を与えられた人間と力を持たない人間が、狭い空間で常に一緒にいると、次第に理性の歯止めが利かなくなり、暴走してしまう。
非個人化
しかも、元々の性格とは関係なく、役割を与えられただけでそのような状態に陥ってしまう。
※実際のスタンフォード監獄実験自体は捏造疑惑があるらしいが、こういう一面というかケースは少なくともあると思っている
自分がボランティアに参加している理由
しんどい理由を羅列したが、では何故自分はボランティアを続けているのかというのを書いてみる。
これは自分の心の整理を含んでいるので、やり始めた当初はしっかり整理などはしていない。
コミュニティの支援
応募動機のところで書いた内容と同じなので割愛。やっぱりこれが一番動機として占める割合は大きい。
視聴者目線を維持したい
最初にボランティア参加した2019年夏まではずっと視聴者としてだったため、視聴者として楽しみつつコミュニティへの貢献を考えた結果、配信活動をほとんどしていない自分には技術はちょっとハードル高いかな…と思い、モデレーターとTwitter管理をさせてもらった。
ただ、Twitterに関してはゲーム中にツイート内容を考えなければならず、考えている時間中はあまり視聴を楽しめなかったので1回で辞めてしまった。自分には合わなかった。
ちなみにゆきのすけさんがTwitter管理を数回やってるので聞いてみたことがあるが、ゆきのすけさんは「Twitter楽しいですよ」と言っていたので、向き不向きってあるんだなぁと感じた。
心の準備をした上でコメントを見ることができる
これはあまりポジティブな理由ではないし、やや言語化しづらい内容ではある。
深く踏み込んだ内容を書くことは精神衛生上良くないので避けるが、一言でいうと「削除対象のコメントをした人の背景を考えるという一呼吸を置くことができるようになった」から。
モデレーター権限がついているとそのチャンネル内での過去の発言を全て閲覧することができる。
その内、削除対象のコメント、主に暴言や文句をコメントする人はそれ以外のコメントをしていない場合がほとんどだった(統計は取っていないのであくまで感覚的なものだが)
要するに『ネガティブな意見をする時だけコメントをする人が一定数いる』ということである。
これ自体はTwitterでもよく見るので頭では理解していたが、実際に肌で感じるとそういった世界が身近にあるんだなと思わされたし、過去の発言を一覧で見ることによりかなり客観的に内容を判断できるようになったのではないかと思っている。
暴言や文句を言われた時にカチンと来ることは誰にだってあると思うが、一旦踏みとどまって「何故この人はこんなことを言うのだろう」という思考に1回シフトする事自体に目を向けるのは良い経験になっている(無論、全ての内容に理由を付けることができるわけではないが)
今後について
コミュニティを盛り上げたり貢献できる機会があれば何かしらの形で貢献していきたい。
とある理由から技術的な部分を勉強したいと思っているので、技術ボランティアもやってみたいなという気持ちも少しあったりする。
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